小さな観光ボートで、東南アジア最大の湖トンレサップのクルーズへ。
この広い湖には、船で暮らす水上生活者たちがいます。
ミルクコーヒー色の湖の水で、茶碗を洗い、洗濯している姿が・・
水上マーケットのボートが、これらの家々をまわり、生活に不便はなさそう・・
大きな船の上に建てられた学校もあり、周辺の子供たちや水上に暮らす子供たちが通っています。
皆、身ぎれいななりで、小さなボートを操り通学。
これらの風景がやがて途切れるあたりから、様子は一変・・
向こうから、小さな舟を必死に漕いでくる子供たちの一団が・・
手に手にバナナの房を持ち、私たちが日本人と見ると
「ネエサン、ワンダラー!ネエサン、ワンダラー!」
どう見ても、5〜6歳の子供も。
今にも泣き出しそうな顔で、懇願するように「ネエサン、ワンダラー」を繰り返します。
可哀想だけれど、一人から買う訳にもいかず、かといってどんどん増えてくる子供みんなから買う訳にもいかず・・
聞けば、あの子供たちは、ベトナムから来た難民の孤児とか。
親が亡くなったり、または親に捨てられた子たち。
元締めの大人に面倒を見てもらいながらのバナナ売り。
ノルマがあり、売れなければ折檻されると聞きます。
たとえあの中の誰かが、湖で溺れて死んでも、誰も気にも留めない・・
誰も泣いてくれる人もいない・・
道端の犬や猫のように・・
そんな現実があるのだとか。
可哀想・・そんな甘っちょろい言葉で同情するのは簡単。
20ドル、30ドルのお金をばら撒くのも簡単なこと。
でも本当に同情するんなら、あの子たちの一人でも養子にするような覚悟が必要・・
プノンペンのあのスラムの子供たち。
ちょっと助けているだけで、いい気になっていたけれど・・
もっともっと大事なこと、
もっともっと人を助けるってことの意味、覚悟をほんとは考えなければいけなかったんだな・・

日本の援助で作られた水上学校。
二階は、立派な体育館が・・

観光ボートをめざしてやってくるバナナ売りの子供たち。
船のへりにしがみついて、ネエサン、ワンダラーと叫びます。

水上で生活する人たち。

こんな遊園地もあって、ちょっとほっとします。
でもあの物売りの子達には、高嶺の花なんだろうな・・